よくある質問

ハイドラセルポンプ内のオイルの役割は大きく2つあります。
1. ベアリングおよびピストンの潤滑
2. ダイヤフラムの油圧制御
ピストンによる摺動および油圧制御にとってオイルは非常に重要であり、高圧運転下でもスムーズに流れる必要があります。
WANNER社純正ハイドラオイルは標準仕様、ステンレスヘッド仕様、EPDMダイヤフラム仕様、フードグレード仕様など、様々な用途向けに取り揃えております。ハイドラセルポンプにはWANNER社純正ハイドラオイルの併用を推奨いたします。

ありません。時計回り(CW)/反時計回り(CCW)いずれもポンプ内で往復運動に変換されます。

できます。ハイドラセルポンプはシールレス構造のため、液体による駆動部の潤滑を必要としません。ポンプでタンク内の液を最後まで吸いきって、空引きしたとしてもポンプが壊れることはありません。再度吸込配管から液が供給されればポンプ性能は回復します。

ポンプ型式にもよりますが、最大800μmです。
G20、G03、G04型であれば、粒径200μm、G10、G12、G15/17型であれば粒径500μm、G25、G35、G66型であれば粒径800μmの異物を含む液を送液可能です。ただし、異物を含む液を送る際に重要なことは、異物が液中に浮遊し、堆積しないことです。また、運転中の流速と異物の質量も重要な用途となります。断続運転の際は、停止中に吸込配管、吐出配管内に異物が堆積しないように気を付けてください。

モース硬度9です。

必要です。
容積式であるハイドラセルポンプは、ポンプ単体では圧力の制御ができません。ポンプが制御できるのは流量のみで、吐出側のオリフィスとポンプからの吐出量の兼ね合いで圧力は決まります。ご希望の圧力で制御するには、余水を逃がして圧力を調整するリリーフバルブを吐出配管上に取り付ける必要があります。吐出口閉塞時の安全のためにもリリーフバルブは必ずご使用下さい。

ありません。
ダイヤフラムにストレスが無いよう正しく設計(吸込不良が無い、異物が無い、液特性との相性に問題が無い等)された装置に据え付けられたハイドラセルポンプのダイヤフラムは長期間の運転でも問題無く使用可能です。
但し、PTFEダイヤフラムに関しましては弾性が乏しいため寿命があります。寿命を最大に伸ばすためにはストロークの短いカムの選定および運転回転数を下げる必要があります。

簡単です。
ハイドラセルポンプは簡単且つ安価にメンテナンスができるよう設計されています。定期的なオイル交換を実施していれば、メンテナンス対象はダイヤフラムとチャッキ弁のみとなります。対象部品はスペアパーツキットとして購入可能で、現場で簡単に交換が可能です。交換方法の説明動画を当社HPから閲覧可能です。

「連続運転」は一般的に8時間以上/日および5~7日/週の運転状況を指します。最高圧力・最大流量またはそれに近い圧力・流量で連続運転する場合、希望流量を満たすポンプの1サイズ大きい型式のポンプを選定することで、ポンプの持ちを長くすることができます。
また、短時間運転(または断続運転)であっても、高温環境下や高頻度のON/OFFなど負荷が高い条件の場合、ポンプ選定には注意が必要です。
液温が82℃を超える場合はオイルクーラーのご使用を推奨します。

ハイドラセルポンプは容積式ポンプのため、回転数が一定であれば、0.34~17.2MPaの圧力範囲において流量はほぼ変わりません。ポンプの吐出量はシャフト回転数に依存しますので、希望流量が決まりましたら、その吐出量に必要な回転数をどのようにポンプに伝えるかを考えます。ポンプシャフトとモータシャフトをカップリングでつなぐ方法が最も一般的となります。
ハイドラセルポンプは、一般的な4極または6極モータの回転数(950/1450rpm@50Hz、1150/1750rpm@60Hz)に、ポンプ型式ごとに1~5種類用意された複数のカムまたはクランクシャフト種によって、ご希望に近い流量になる組合せを選ぶことが可能です。また、ギヤードモータやインバータによる電気制御で希望流量に合わせることも可能です。

なお、ポンプとモータの接続にはカップリング接続のほか、ベルト接続があり、ベルト接続ではプーリー比の組み合わせによりギヤードモータ同様の細かな流量設定が可能です。