ご使用に合ったポンプ選定の際は弊社へご連絡下さい。その際、以下をお伝え頂くとご提案がスムーズに進みます。
送る液に対する接液材質の薬品耐性は選定時の重要なポイントです。薬品耐性を検討する際のポイントは以下の3点です。
ポンプ選定時の温度要因に関しては、以下がポイントとなります。
ポンプの入口側圧力は装置設計により決まります。基本的には、(1)落とし込み、(2)吸上げ、(3)押込みポンプ等による加圧の3種類となりますが、そこから配管長さ、各種継手の種類・数、取り回し、ラインフィルターの有無などの装置設計により圧力損失が発生します。ポンプ型式ごとに指定されている入口側圧力の許容(負圧値および正圧値)から外れないようにして下さい。
ポンプ選定には2種類のNPSHを確認する必要があります。NPSHr(必要NPSH)とNPSHa(有効NPSH)です。NPSHaは常にNPSHrよりも高くなるようにします。NPSHaがNPSHrよりも下回ると、ポンプ入口の圧力が液体の飽和蒸気圧を下回りキャビテーションが発生しポンプの性能不良、ひどい場合は破損につながります。
NPHSaの計算には以下の計算式を使います。
NPSHa=Pt+Hz-Hf-Ha-Pvp
Pt=大気圧(m) ※通常10.3m
Hz=液面からポンプのセンターラインまでの垂直距離(m)
※液面がポンプよりも下の場合は、-(マイナス)で計算
Hf=入口配管の圧力損失(m)
Ha=ポンプ入口の加速ヘッド。(※後述の加速ヘッド計算結果を使用)
Pvp=ポンプ運転時の液温下での液体の飽和蒸気圧(m)
加速ヘッド(Ha)の計算には下の公式を使用します。計算で出たHaを上記NPSHaの計算式に当てはめ、その結果をポンプが必要とするNPSHrと比較してください。
Ha(加速ヘッド)=(L x V x N x C)÷(K x G)
L=入口配管の実際の距離(m)
V=入口配管の流速(m)
V=流量(LPM)×21.221÷配管内径(mm)2
N=ポンプ回転数(rpm)
C=ポンプ係数(取扱説明書を参照下さい)
K=液体圧縮率
1.4:脱気された、または加温された液体
1.5:ほとんどの液体
2.5:高圧縮率の炭化水素
G=重力加速度(9.81m/sec2)