スケーリング分析プログラム
逆浸膜(RO)膜で処理水を作るため、供給水中に含まれる難溶性塩分がエレメント内部で濃縮され、飽和溶解度を超えてしまうと、膜表面でスケーリングを発生します。システム回収率が高くなる程スケーリング発生する確率が高くなります。スケーリング発生の可能性があるかどうかを知るため、スケーリングの計算が必要になります。精度高いスケーリング計算は、手順が複雑で時間がかかります。
当社膜事業部は、スケーリング検査専用プログラムでスケーリング発生の可能性を迅速に分析・検証し、設計前のスケーリング発生の有無や適切なスケール分散剤の添加量などをご提案することができます。スケーリング分析を行うため、下記のデータが必要になります。
- 供給水温、pH
- 水量、回収率
- 供給水の分析結果
【例】下記の条件でシミュレーション
水質分析データ (採水時間2006年4月1日)
項目分析 | 結果 | 分析項目 | 結果 | 分析項目 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
導電率 (μs/cm) | 650 | Ca (mg/L) | 50.00 | SO4 (mg/L) | 50.00 |
pH (25℃) | 7.5 | Sr (mg/L) | 0.10 | Al (mg/L) | 0.00 |
濁度 | < 1 | Ba (mg/L) | 0.00 | SiO2 (mg/L) | 50.00 |
NH4 (mg/L) | 0.10 | HCO3 (mg/L) | 126.00 | TDS (mg/L) | 499.31 |
K (mg/L) | 20.00 | NO3 (mg/L) | 2.50 | Fe (mg/L) | 0.30 |
Na (mg/L) | 50.00 | Cl (mg/L) | 130.00 | Mn (mg/L) | 0.20 |
Mg (mg/L) | 20.00 | F (mg/L) | 0.01 | SDI (mg/L) | < 5 |
その他:水温25℃、前処理 (除鉄、除マンガン)、透過水量15m3/h、希望回収率75% |